SHUNKATOU-旬香灯-
東久留米市幸町
東久留米市幸町の住宅街の一角にある「地元野菜と多国籍料理SHUNKATOU（旬香灯）」は、駅からやや離れた場所にもかかわらず、週末の夜には予約必須になるほど人気を集める居酒屋・ダイニングバーです。
オーナーの戸井田さんは、もともと料理とは無縁の仕事をしていたそうですが、沖縄料理やタイ料理など、自分が好きなさまざまな料理を食べ歩いて学んだ経験を活かし、4年ほど前に地元・東久留米でお店をオープンしました。
店内に足を踏み入れると、もともと隣り合っていた二つの建物同士を大胆に改装し、一つの空間にしたという開放的なフロアが広がります。
適度にゆったりしたリラックスできる空間で、一人飲みや家族・友人との集まりなど、さまざまなシーンで利用しやすいのが魅力。
オーナーの戸井田さんはいつも元気いっぱいの笑顔で迎えてくれ、お客さんたちとにぎやかに会話を楽しむその様子から、お店全体が温かな雰囲気に包まれているのを感じられます。
「多国籍料理」と銘打っている通り、メニューには沖縄のさんぴん茶を使ったドリンクやタイ料理のエッセンスを取り入れた料理など、ジャンルを超えたラインナップが並びます。
特に「タコスサラダ」は、ピリ辛のタコス風ひき肉とサクサクのトルティーヤがアクセントになった一品で、食感と味のバリエーションが楽しいおすすめメニューです。
ほかにも「ポテカラセット」は、ポテトフライと手仕込みの唐揚げが一皿で楽しめる定番の人気商品です。
また、取材時には週替わりの限定メニューとして「パクチー鶏」もいただきました。
パクチー好きにはたまらない風味がクセになるということで、訪れるタイミングによってはぜひチェックしてみてください。
さらに、週替わりで新作メニューが登場するため、行くたびにどんな味に出会えるのか楽しみが広がります。
このお店ならではの特徴は料理だけにとどまりません。
金曜と土曜の夜にはDJがやってきて、お客さんのリクエストに応じて曲をかけてくれるのだとか。
クラブのように大音量で踊るスタイルではなく、懐かしい曲や誕生日のサプライズソングなど、居酒屋らしい盛り上げ方が魅力です。
気の置けない仲間と会話を楽しみながら、心地よい音楽に耳を傾ける時間は、ちょっとした非日常を感じさせてくれます。
戸井田さんにお店をやっていて一番うれしいことを尋ねると、「毎日が楽しいし、うれしいことがたくさんある」と笑顔で即答してくださいました。
自身も手を動かして作り上げた空間や多彩なメニューを通じて、「また来たい」と思ってくれるお客さんが増えることが何よりのやりがいだそうです。
一方で、週末のピークタイムには一気にお客さんが増えるため、仕込みやオペレーションが大変なこともあるといいます。
それでも「自分で決めた道だからこそ、毎日が楽しい」とポジティブな姿勢を貫く姿に、こちらまで元気をもらえるような気がしました。
店名の「SHUNKATOU（旬香灯）」は、“春夏秋冬（しゅんかしゅうとう）”をもじって「商いがうまくいくように」という願いを込めたもの（秋ない）。
季節の移ろいを感じさせる地元野菜をふんだんに使った料理はもちろん、トロピカルなテイストやエスニックな要素など、多国籍な味わいを存分に楽しめます。
今後はスタッフが活躍できる機会を増やすためにも、お店の規模を拡大できればと意欲を語る戸井田さん。
「地元野菜と多国籍料理」という一見ユニークな組み合わせに魅了されながら、あなたも東久留米の隠れ家ダイニングで、世界の味めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
オーナーの戸井田さんに仕事をしていて嬉しいときや楽しいときはどんなときかを聞くと、「毎日が楽しい」と即答されたのが印象的でした。
駅から離れていて、けっして立地はあまりよくありませんが、週末になると予約で満席になるというのは、明るい戸井田さんの魅力なんだと思います。