Bistro Melf （ビストロ メルフ）
東久留米市東本町
東久留米駅北口のエスカレーターを降りて徒歩3分ほどの場所に、2023年7月にオープンした「Bistro Melf（ビストロ・メルフ）」は、アットホームな雰囲気で本格的な洋食を味わえるお店です。
カウンター越しにオーナーシェフの佐藤さんが料理をしている様子を見ることができるので、食欲をそそる香りを楽しみながら、シェフとのやり取りを楽しむこともできます。
オーナーシェフの佐藤さんは、子どもの頃から料理に親しんできました。
共働きだったご両親のかわりに台所に立つ機会が多く、自然と料理が好きになっていったそうです。
「食べるのも好きだったし、自然と料理の道に進もうと思ったんです」と笑う佐藤さんは、その後10年以上にわたって洋食を中心に様々なお店で経験を積み、ついに独立という夢を叶えました。
席数はそれほど多くありませんが、その分シェフとの距離感を楽しめる温かい雰囲気が魅力です。
佐藤さんは「実は少し人見知りなところがあって……」と照れ笑いを浮かべますが、「お客さんから話しかけてもらえるとすごく嬉しい」とも話します。
美味しいと声をかけてもらったり、料理のことを質問してくれたりすると大きな励みになるそうです。
そんな飾らない人柄と丁寧な手仕事が相まって、「Bistro Melf」は地元の人がふらりと立ち寄れる、温かい雰囲気に包まれています。
佐藤さんがこだわるのは、「なるべく既製品を使わずに、自分の手で作る」こと。
生ハムとチーズ、そしてパスタの麺以外は、パンからソースに至るまでほとんどが手作りです。
特にパンは毎日焼きたてを提供していて、香り高い小麦の風味が口いっぱいに広がります。
また、チーズの品揃えも特徴的で、日替わりで色んな種類を楽しめるようにしているそうです。
都心のお店でもなかなか出会えないような珍しいチーズを取り寄せているとのことで、「チーズの盛り合わせ」を頼むと、ボリュームたっぷりでリーズナブルに堪能できます。
ときには、自宅で野菜を育てているお客さんがお野菜を届けてくれることもあるそうです。
丁寧に作られた野菜は味わい深く、佐藤さんも「どんな料理に活かそうか」と嬉しい悩みを抱えながら、日々のメニューに取り入れています。
一人で仕込みから調理まで行っているため忙しいときもありますが、その分「料理を美味しく仕上げられたときの達成感は格別」と笑顔で語ってくれました。
ランチタイムは、「本日のパスタ」「グラタン」「ラザニア」「本日の煮込み料理」という4種類が基本メニュー。
どのメニューも、パンとサラダ、コーヒーまたは紅茶がついてきます。
お店を訪れたときは、取材陣2人でそれぞれ「ラザニア」と「本日のパスタ」を注文してみました。
どちらも丁寧につくられていて、ラザニアはパスタ生地とひき肉の組み合わせが絶妙で、食感と旨味が重なり合ってとても美味しかったです。
プラス600円で追加できる前菜プレートも豪華で、キッシュなどの一品一品から佐藤さんの丁寧な仕事ぶりがうかがえます。
さらに自家製パンが付いているので、お腹も心も大満足。
ランチは「上質な料理でゆったり過ごしながら、しっかりお腹を満たしてあげたい」という佐藤さんの心遣いが伝わってくる内容でした。
一方、ディナータイムはアラカルト中心。
お酒を飲みながらゆっくり食事を楽しむ方や、女子会、家族での食事会など、さまざまなシーンで利用されています。
佐藤さんがこだわるチーズをお供に、ワイン片手に会話を弾ませるお客さんも多いそう。
昼とはまた違った大人の雰囲気を感じられるのが魅力です。
「この街で愛されるお店を、ずっと続けていきたい」というのが佐藤さんの今後の目標。
カウンターを挟んでお客さんと笑顔を交わし、手作りの温かみを大切にした料理を届ける「Bistro Melf」は、東久留米の新たな“憩いの場所”となりつつあるようです。
駅から近くアクセスも便利、ランチからディナーまで営業しているので、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
佐藤さんの熱意と料理へのこだわりが詰まったこのお店で、心とお腹を満たすひとときを、ぜひ味わってみてください。
カウンター越しに眺める料理風景が、アットホームで心地よい雰囲気を演出してくれます。少し人見知りというシェフも、実際には気さくに話しかけてくれ、その人柄の良さが食事をさらに美味しくしてくれました。駅チカで気軽に行けるのも嬉しいポイントです。
